楽譜 楽書 つぶやき などなど (2005.1-)
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トスカ
NHKの放送記念日のイベントとして、オペラシアターで『トスカ』が上映されました。1973年、NHKホールでのイタリア歌劇団公演。
トスカ=ライナ・カバイバンスカ、カバラドッシ=フラビアーノ・ラボー、スカルピア=ジャンピエロ・マストロメイ。デファブリティース指揮N響、ブルーノ・ノフリ演出。 放送記念というのは、NHKが放送を開始して(当時ラジオ)80年たった事を記念したものだそうです。その後、1956年にNHKホールが開館し、その目玉として、イタリア歌劇団を招聘したそうです。当時のチーフディレクター武石英夫さんが、開演前にエピソードを語ってくれました。武石さんは、オペラ放送の最後に、字幕;武石英夫として名前が出てきます。字幕をつける翻訳家かと思っていましたが、ディレクターでした。今回の映像は、なぜかNHK所蔵のテープが無く、実は個人の所有していた家庭で録画したビデオだそうです。音源は録音があったため、それをかぶせたものを上映しました。確かに映像は輪郭がぼやけた古いものでしたが、音は良かったです。 トスカ役のカバイバンスカの衣装は自前のもので、武石さんは、楽屋から舞台に出て行く所をみて、あまりの素晴らしさに、ぼぉとしてしまったそうです。1幕目は白のドレスの上に、濃い茶のオーガンジーをマント風に羽織り、帽子には白く長い羽飾りがついていました。ブルガリアの出身だそうで、少し異国的、東洋的な美しさがありました。カバラドッシのラボー共々、話し声から自然に歌が始まったような声でした。これがベルカントというのでしょうか。2幕目は、盛り上がる幕の象徴というように、トスカは真っ赤なドレスに変わり、裾から金糸の刺繍がありました。 スカルピアのマストロメイ、お腹の底から響くような声。が、品よく。今回の字幕で、初めて知りましたが、スカルピアは男爵なんですね。特高警察の人かと思っていました。そういう身分の人が、その地位に就く事はあったのかもしれませんが。あくまでも、爵位を持つ男性として品よく演じられていました。『行け、トスカよ』は、大変印象に残りました。こんなに劇的でいい歌だったのですね。ラボーはいい声で、ハンサムで、当時とても評判をはくしたそうです。『星も光りぬ』は、力の抜けた、切々とした歌でした。それで、ディレクター達は、次回の公演にも絶対来てもらおうと決めていたそうですが、この来日から1年半後、イタリアから届いた知らせは『ラボー、ミラノの高速道路で自動車事故死』の訃報だったそうです。残念ですねぇ。存命だった、今日の3大テノールもしのぐほどの、人気だったかもしれません。歌、音楽も非常にドラマティックで、アンジェロッティや教会の番人、刑執行人にいたるまで、皆高レベルで素晴らしい。73年にビデオデッキを持って(この当時では、高額商品だったと思います)録画してくれた人がいたからこそ見られた映像。他にもNHKが所蔵していなパバロッティ初来日のビデオ、その他数点があるそうです。持っている方はお知らせくださいとの事でした。又、往年の名公演を見たいです。(2005-3-18千代田放送会館にて)
by klavier_noten
| 2005-03-19 22:35
| 音楽/放送
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